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挫折を乗り越えて掴んだ、大規模プロジェクト

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管制業務からインフラ技術支援まで。
未踏の領域に技術で切り込むチームの力。

連日ニュースになるような世界的規模の仕事を行なう大手企業に対し、IT基盤を支える役目を担っている顧客。その顧客が抱えていた夜間のインフラ管制業務を、統合運用管制センター(MIND ICC)で請け負ったことからスタートしたのがこのプロジェクトだ。
運用で得た信頼により「設計・構築から運用までネットワークを一気通貫でお願いしたい」というご依頼を受けた。一旦は成果も掴んだプロジェクトの凍結、構内ネットワーク運用の問題点を探るために行なった1カ月半に渡る綿密な課題調査と提案。あきらめず熱意をもってチャレンジし続け信頼を勝ち得た結果、運用から構築まで一気通貫、複数拠点をも横断する一大プロジェクトへと広がりつつある。

M.A
IPネットワークシステム第二部・課長
ネットワークエンジニア
ファイアウォールの構築・運用担当からキャリアをスタート。三菱電機や金融顧客の国内・海外ネットワークを含むWAN/LANの提案・設計・構築・運用のネットワークSE担当を経て、2015年より外販顧客対応のネットワークSE部門の課長に就任。
A.J
IPネットワークシステム第二部
ネットワークエンジニア
入社から10年程度、某金融系企業向け海外ネットワーク運用対応を経験。その後、外販顧客対応のネットワークSEとして、提案・設計・構築・運用を担当。ネットワーク技術のスペシャリストとして、現在は若手SEへの技術育成の業務も担っている。
K.Y
IPネットワークシステム第二部
ネットワークエンジニア
前職でもネットワークSEとして従事し、TV会議専用ネットワークの導入やWAN更改を担当。当社入社後もネットワークSEとして、某飲料メーカー向けに本社ビル移転によるLAN導入(有線・無線)、翌年にデータセンターLAN更改、さらにその翌年には全社無線LAN導入(中小規模拠点向け)を担当。
M.H
IPネットワークシステム第二部
ネットワークエンジニア
入社後の3年間は金融・保険顧客に対し、データセンターネットワークの構築案件や運用保守。2016年からは三菱電機の主力事業の一つでもある電力関連システム対応で、ネットワーク基盤の構築や保守対応、設計・構築の取りまとめ業務に従事。
EPISODE 01
構築から運用まで“一気通貫のプロジェクト”
2つの困難を乗り越えてたどり着いた
そのスタートライン。

今回のプロジェクトが始動するまでに、チームは2つの困難に直面した。1つ目の困難は、今回のプロジェクトを受注する前に、別のプロジェクトが途中で凍結されるという挫折を経験したこと。
データセンターの基幹システム向けのセキュリティを担うファイアウォールとLANの設計・構築・運用の再構築の案件があり、当社が設計段階から運用設計までのプロジェクトの実務を請け負うことで受注した。
基本設計と検証作業まで完了し、残りは詳細設計と現場での構築作業のみの状態となっている最中に、顧客都合でプロジェクトが一旦凍結され、事実上、当社がプロジェクトを外される形で道が断たれてしまった。
「MIND社内では、兼ねてからアプローチしていたユーザからの、初の設計・構築・運用設計まで一貫した大規模ネットワーク案件の受注に至ったということで沸いていたこともあり、プロジェクトの凍結が決まった後は帰るに帰れず、途方に暮れました」とそのとき対峙したK.YとM.Hは語る。しかし諦めずアプローチし続けた結果、その1年後、顧客側にて別件のプロジェクト案件が持ち上がった際に、当時の実績が評価され当社へお声がけ頂けることになった。一度は悔しい思いをしたが、挫折を糧に努力を怠らなかったことで、今回のプロジェクトの受注につながった。

2つ目の困難は、MIND社内の調整。この大きなプロジェクトを成し遂げるには、従来のMINDサービスの枠組みを超えてサーバー・監視・LAN工事・ファイアウォールなどを担当する別部署と連動し、MINDの技術力を結集しソリューション構築に取り組む必要があったのだ。
責任者のM.Aは、「顧客の事業戦略に構築・運用業務をMINDへアウトソースすることも検討いただけており、顧客の事業のため、そしてゆくゆくはMINDの利益にもつながると、K.Yが社内関係者に熱意をもって必要性を説き、社内の幅広い協力を取り付けることができた。」と話す。
通常、MINDのインフラ関連事業における大規模プロジェクトは、サーバーやデータセンターの案件で大きなシステムを入れることをきっかけに、別の部門を横断したプロジェクトになることが多いが、ネットワークをトリガーにして部門横断をするプロジェクトはチャレンジングなことだった。

EPISODE 02
運用からステップアップし、
高度なノウハウが要求される
上流工程へもチャレンジ。

管制業務対応などで顧客からの信頼を得たこともあり、運用だけでなく客先がエンドユーザ向けに手掛けるネットワーク構築案件の企画や提案活動等の上流工程に関しても、支援のご相談をいただくこととなった。
客先の期待に応えるため、また短期間で成果を上げるためには、単なるネットワークの技術支援だけでなく、客先が抱える業務プロセス等の改善についても踏み込んで対応する必要があった。
「案件企画のために必要な案件管理・課題管理・工程管理など、すべてに課題を抱えている顧客の状況をいち早くK.Yがキャッチし、客先常駐経験があり、上流工程のサポートも得意なM.Hをアサインすると2人で決定しました」と責任者のM.Aは語る。

M.Hが顧客業務に入り込むことで課題が可視化され、案件企画やベンダーの選定もスムーズに進行できるように変化。MINDがあまり入り込めていなかった領域の業務プロセスコンサルで、顧客にさらなる価値を感じてもらうことができたのだ。
「顧客常駐経験があったため、普段の業務のやり方に鑑みて業務プロセスを考え、会話の端々に出てくる要望のかけらを収集して“顧客が本当に求めていること”を提案できるようにしていました」とM.Hは語る。

EPISODE 03
顧客から高い評価を獲得した背景には、
1ヶ月半に及ぶ緻密な調査があった。

実際にネットワーク運用と構築の提案を行なうにあたり、顧客社内のネットワーク物理構成や設定がまとまっている資料が必要だったが、ドキュメントが存在していない箇所も多かった。そのため、提案の土台となる“現行のネットワーク像”が見えない状態だったのだ。この段階で提案をしても2つの問題が残ることを懸念し、徹底的な調査に踏み切ることを決断した。
問題の1つ目は、現行ネットワークの基本設計や構想が不明で顧客の要望が見えない状態で提案をしても、本来的でない提案になる可能性が高いこと。2つ目は運用の際、トラブル解決をするためにも詳細な設定を把握していないと安定運用ができないこと。どちらも責任を持って仕事をするためには調査が不可欠だった。

そこでネットワークの領域ではMIND最高峰の技術を持つA.Jをアサインし、ドキュメント化されていない設定を一つひとつパソコンに吸い上げて確認。まるで虫食い箇所を埋めていくような気の遠くなるヒアリングと調査を1カ月半ほど行ない、すべての設定を確認。レポートにまとめて提出した。「この秀逸なレポートが顧客社内で高評価を得たおかげで、各拠点の部長からうちにも来て調査してほしいという声をいただけたんです」とプロジェクトリーダーのK.Yは語る。
実際に調査を行なったA.Jはこの仕事を「顧客自身も社を挙げた事業としてドリームチームを結成するような仕事だったため、気合いを入れて臨みました。正直大変でしたが、やり遂げられた達成感は何者にも代えがたい経験となりました」と振り返る。

EPISODE 04
来年には複数拠点でこの成功を標準化。
人材育成と共に
さらなる拠点・顧客開拓を目指す。

本プロジェクトに携わった4名のメンバーは、成功をこう振り返る。
プロジェクトリーダーのK.Yは「技術力はあまりない代わりに、私にはお客様の欲しいものが見えます。私たちが売りたいものよりも、お客様と一緒に最適な形を考えていくことが信頼を勝ち取ることにつながると今回のプロジェクトで感じました。目指したいのはやっていて面白く、皆がハッピーになれる仕事。ここからさらに頑張っていきたいです」と話す。
調査をやり遂げたA.Jは「いつもは部下の仕事を見る立場のため、第一線で自分が学んだ技術を投入できたことが本当に楽しかったです。この経験を、今後の人材育成にも活かしたいと考えています」と語る。
顧客社内で上流工程をサポートするM.Hは「ネットワークの技術支援として入ったのですが、顧客と対面で話すのは私自身。そのため、ネットワークだけでなく広範囲な知識を身につけることができました。今後の提案やヒアリングにも活かせると感じます」と話す。
責任者のM.Aは「この仕事を通じて“熱意”が重要だと改めて感じました。特に今回のプロジェクトはイレギュラーなことばかり。K.Yが発した熱意がさまざまな枠組みを超えて、多くの人を動かしました。MINDはそういうハートを持って仕事をできる会社であり、それがMINDならではの強みだと思います」と語る。

今回のプロジェクトは部門を横断して動かしているため規模が大きく、MIND社内でも難易度の高いプロジェクトと認識されている。しかし、現在引き合いのある拠点での成功を来年には型化し、積極展開していく方針だ。人材育成と足固めを並行して行ない、さらなる拠点拡大・顧客開拓を目指していく。

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