資材調達
Ⅰ.資材調達基本方針
次の4つの基本方針に基づき資材を調達しています。
- Easy Access And Equal Opportunity
~常に公平に新しいパートナーを求めています~
広く門戸を開放して公正にお取引先を選定し、契約にもとづく誠実な取引を行います。 - Mutual Prosperity
~相互理解を深め、信頼関係の構築に努めています~
製品の開発段階からお取引先の参画を得て、コスト・技術面などでWin-Win関係を構築します。 - Ecological Soundness
~環境負荷の少ない資材の調達を推進します~
お客様からの要求内容と環境関連法規を踏まえて、環境負荷の少ない部品・サービス等を調達します。 - Faithful Partnership
~政府が主導する「パートナーシップによる価値創造のための転嫁円滑化施策パッケージ」を尊重します~
お取引先が労務費等の上昇分を取引価格へ転嫁できるよう価格協議の場を積極的に設けます。
Ⅱ.サステナブル調達
組織が人権の尊重、安全衛生への配慮、法令の遵守などの社会的責任を果たしていくためには、自社内のみならず、サプライチェーンにおいてもこれら課題への適切な取組、すなわち「サステナブル調達」の推進が不可欠です。三菱電機グループでは、2018年に「CSR調達ガイドライン」を制定し、お取引先様のCSR活動の取り組みについての調査を行ってきました。今後は、サステナブル調達の取組に対する当社の考え方やお取引先様に遵守頂きたい事項をより理解いただく為、2024年より新たにRBA行動規範に準拠した「三菱電機グループサプライチェーン行動規範」を制定いたしました。
尚、お取引先様が本行動規範の内容を推進いただくことを確認する為に、本行動規範について責任者の方による「同意確認」をお願いしております。
また、三菱電機グループでは、お取引先様のサステナブル調達への取組状況を調査し、評価結果をフィードバックすると共に評価の低い項目に関しコミュニケーションを図り、是正を進めていただいています。
【三菱電機グループサプライチェーン行動規範】
下記リンクより参照ください。
Ⅲ.責任ある鉱物調達への取組
三菱電機グループでは、コンゴ民主共和国及びその周辺国における武装勢力の人権侵害、環境破壊などの問題を重大な問題ととらえています。この武装勢力は紛争鉱物※の取引を資金源にしていると言われており、これらの問題を助長したり、加担したりすることのないよう、サプライチェーンの透明性をはかり、責任ある鉱物調達の推進に取り組んでいきます。
- 上記諸国において採掘される金、銀、タンタル、タングステン、その他
Ⅳ.グリーン調達とは
環境に配慮した製品・サービスの提供のためには、環境負荷の少ない資材の調達、すなわち「グリーン調達」が不可欠となります。三菱電機グループではグリーン調達を「環境計画」のなかの重要項目と位置付け、2000年9月に「グリーン調達基準書」を策定しました。その後、欧州のRoHS指令※1・ELV指令・REACH規則※2・CLP規則、J-Moss、中国版RoHSなどの含有化学物質規制が世界的に拡大し、三菱電機グループとしてもこのような情勢を踏まえながらグリーン調達基準書を改訂してきました。また、生物多様性の保全、温室効果ガスの削減、水リスクの管理などの課題についても情勢を踏まえながらグリーン調達基準書に取り入れています。
- RoHS指令:電子・電気機器を対象に、特定物質の使用を制限するEU指令。2006年7月以降、特定6物質を含んだ製品はEUでの販売が禁止されており、2019年7月以降、更に4物質が特定物質となる。
- REACH規則:EU加盟国の規則。EU域内で製造、輸入される約3万種類の化学品に対して、登録やリスク評価が義務付けられている。また、人や環境への悪影響が懸念される物質は認可制となり、許容し難い物質は製造、輸入、及び使用が制限される。
【三菱電機グループのグリーン調達基準書】
下記リンクより参照ください。
Ⅴ.有害化学物質への調査と対応
三菱電機グループでは、化学物質を3つのレベルに区分し管理しています。
レベルⅠ 「含有・付着禁止物質(現状禁止あるいは予告のある禁止物質)」
人の健康あるいは生態系への影響が著しい物質であって、国内外の法規で使用禁止あるいは使用制限が行われてるもの、あるいは三菱電機グループの自主使用禁止物質
レベルⅡ 「削減物質」
レベルⅠ に該当しない化学物質で、国内外の法規または三菱電機グループ自主規制対象で、含有量の削減を進めるべき物質
レベルⅢ 「定量的把握物質」
レベルⅠ、レベルⅡ に該当しない物質で、含有量の把握が必要な物質
【三菱電機グループのグリーン調達・調査対象 化学物質リスト】
下記リンクより参照ください。