資材調達

Ⅰ.資材調達基本方針

基本方針

次の4つの基本方針に基づき資材を調達しています。

  1. Easy Access And Equal Opportunity

    ~常に公平に新しいパートナーを求めています~
    広く門戸を開放して公正にお取引先を選定し、契約にもとづく誠実な取引を行います。

  2. Mutual Prosperity

    ~相互理解を深め、信頼関係の構築に努めています~
    製品の開発段階からお取引先の参画を得て、コスト・技術面などでWin-Win関係を構築します。

  3. Ecological Soundness

    ~環境負荷の少ない資材の調達を推進します~
    お客様からの要求内容と環境関連法規を踏まえて、環境負荷の少ない部品・サービス等を調達します。

  4. Faithful Partnership

    ~政府が主導する「パートナーシップによる価値創造のための転嫁円滑化施策パッケージ」を尊重します~
    お取引先が労務費等の上昇分を取引価格へ転嫁できるよう価格協議の場を積極的に設けます。

CSR調達指針

2007年度より「CSR調達指針」を定め、この指針に基づき、資材調達活動を行っております。

  1. 国内外の法令及び社会規範の遵守
    1. (1)法令遵守の徹底
    2. (2)人権尊重、あらゆる差別・児童労働並びに強制労働の禁止
    3. (3)適切な労働環境の整備、安全衛生への配慮
  2. 製品・サービスの品質と安全性の確保
  3. 環境への配慮
    1. (1)環境負荷の少ない資材の調達
    2. (2)環境マネジメントシステムにもとづく有害化学物質管理の徹底
  4. 企業倫理にもとづく公正な取引の推進
    1. (1)公正、対等な立場での、法令、契約にもとづく誠実な取引の実行
    2. (2)情報システムセキュリティー構築による情報の管理・保護の徹底
    3. (3)不正、贈賄等、企業倫理にもとる腐敗行為の徹底排除

責任ある鉱物調達への取組

三菱電機グループでは、コンゴ民主共和国及びその周辺国における武装勢力の人権侵害、環境破壊などの問題を重大な問題ととらえています。この武装勢力は紛争鉱物の取引を資金源にしていると言われており、これらの問題を助長したり、加担したりすることのないよう、サプライチェーンの透明性をはかり、責任ある鉱物調達の推進に取り組んでいきます。

  • 上記諸国において採掘される金、錫、タンタル、タングステン、その他(米国国務省が資金源と判断する鉱物)

Ⅱ.グリーン調達

グリーン調達とは

環境に配慮した製品・サービスの提供のためには、環境負荷の少ない資材の調達、すなわち「グリーン調達」が不可欠となります。三菱電機グループではグリーン調達を「環境計画」のなかの重要項目と位置付け、2000年9月に「グリーン調達基準書」を策定しました。その後、欧州のRoHS指令※1・ELV指令・REACH規則※2・CLP規則、J-Moss、中国版RoHSなどの含有化学物質規制が世界的に拡大し、三菱電機グループとしてもこのような情勢を踏まえながらグリーン調達基準書を改訂してきました。また、生物多様性の保全、温室効果ガスの削減、水リスクの管理などの課題についても情勢を踏まえながらグリーン調達基準書に取り入れています。
2008年に欧州REACH規則の本格的運用が開始され、さらに多くの含有化学物質の把握・管理が必要となったため、三菱電機グループではアーティクルマネジメント推進協議会(JAMP)が提供する情報伝達の仕組みを採り入れました。調達品にどれだけ化学物質が含まれているかを調査して社内データベースに登録し、法令などの確実な遵守に努めています。
三菱電機グループでは、サプライヤー様の環境マネジメントシステム認証取得状況や法令遵守状況などを調査し、結果が優良なサプライヤー様を「グリーン認定」サプライヤーと認定しています。調達品はこのグリーン認定サプライヤーから調達する方針としています。

  • 1RoHS指令:電子・電気機器を対象に、特定物質の使用を制限するEU指令。2006年7月以降、特定6物質を含んだ製品はEUでの販売が禁止されており、2019年7月以降、更に4物質が特定物質となる。
  • 2REACH規則:EU加盟国の規則。EU域内で製造、輸入される約3万種類の化学品に対して、登録やリスク評価が義務付けられている。また、人や環境への悪影響が懸念される物質は認可制となり、許容し難い物質は製造、輸入、及び使用が制限される。

Ⅲ.CSR調達

CSR調達とは

組織が人権の尊重、安全衛生への配慮、法令の遵守などの社会的責任を果たしていくためには、自社内のみならず、サプライチェーンにおいてもこれら課題への適切な取組、すなわち「CSR調達」の推進が不可欠です。三菱電機グループでは、サプライヤー様のCSRへの取組状況を調査・評価し、評価の低い項目の是正活動を進めています。

また、CSRへの取組に対する当社の考え方やお取引先に遵守いただきたい事項をより理解いただく為、2018年より「CSR調達ガイドライン」を制定いたしました。尚、お取引先様が本ガイドラインの内容を推進いただくことを確認する為に、本ガイドラインの最終頁に添付した「同意確認書」について責任者の方による署名をお願いしております。

Ⅳ.認定・評価・調査

グリーン認定・CSR評価

三菱電機グループで進める「グリーン認定」は、サプライヤー様の環境への取組が三菱電機グループで定める認定基準に達しているかを判定し、認定するものです。三菱電機グループでは、2006年度からサプライヤー様に対するグリーン認定を実施し、グリーン認定を取得頂いたサプライヤー様から優先的に調達することで、世界的に拡大している含有化学物質規制への確実な対応を図っています。また、2009年以降は、人権、労働慣行、安全衛生、法令順守、製品安全性など、サプライヤー様のCSRへの取組も調査しています。

具体的には、「グリーン認定及びCSR調達に向けた調査票」を使ってサプライヤー様の環境への取組状況を調査し、認定基準を満たしているサプライヤー様に「グリーン認定証」を発行します。一方、認定基準に達しないサプライヤー様にはグリーン調達に関する説明会を開催し、環境への取組を強化頂くための支援を行っています。また、CSRに関しては、評価結果をフィードバックすると共に評価の低い項目に関しコミュニケーションを図り、是正を進めていただいています。 調査票でサプライヤー様に調査している項目は次の通りです。

  • 環境マネジメントシステムへの取組
  • 三菱電機グループへの納入品(サプライヤー様の製品)に含有される化学物質の管理
  • 環境関連規制への取組
  • CSRへの取組

有害化学物質の調査

レベルI 「含有・付着禁止物質(現状禁止あるいは予告のある禁止物質)」

人の健康あるいは生態系への影響が著しい物質であって、国内外の法規で使用禁止あるいは使用制限が行われているもの、あるいは三菱電機グループの自主使用禁止物質

レベルII 「削減物質」

レベルI に該当しない化学物質で、国内外の法規または三菱電機グループ自主規制の対象で、含有量の削減を進めるべき物質

レベルIII 「定量的把握物質」

レベルI、レベルII に該当しない物質で、含有量の把握が必要な物質

含有化学物質規制への対応

三菱電機グループでは、グリーン調達を推進し、調達する部品・材料の含有化学物質情報、信頼性担保のための不使用保証書などをサプライヤー様から入手しています。また、必要に応じて自社で分析し、含有の有無を確認しています。
自社での分析にあたっては、蛍光X線分析でのスクリーニング、一滴抽出法(当社で開発した分析法)などにより含有有無の判定を行っています。また、サプライヤー様からの含有化学物質情報の入手は、アーティクルマネジメント推進協議会(JAMP)の情報伝達様式などを利用して行っています。今後も特定物質の混入防止管理やトレーサビリティ管理などを継続・強化していきます。