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幅広い技術を融合し、MINDらしい価値を生み出す

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総勢300人を超えるチームが力を合わせ、
巨大システムの災害対策の強化に挑む

MINDのクライアントである総合電機メーカーの重要な業務を支える基幹業務システムは、地震など大規模な災害発生に備え、情報システムを支える設備機器を格納するデータセンターを関東と関西の2拠点化とした。どちらか一方のデータセンターが被災しても、情報システムがダウンすることなく事業が継続できる環境を整えた。
従来、情報システムは、ハードウェアからソフトウェアにいたるすべてのコンピュータリソースを自前で構築し、高度な情報セキュリティが担保できる「オンプレミス環境」で運用されるケースが多かった。近年では、情報システムの運用工数とコストを削減する目的で、各種アプリケーションから設備機器、OSなどシステム基盤の構築・運用までを含み、外部のクラウド事業者のサービスを利用する「クラウド環境」への移行が段階的に進んでいる。
今回は、災害に強いシステム環境を整えていく上で、集大成的なプロジェクトとなった。また、クラウド環境の中でも企業が自前で構築する部分が大きく、システムのカスタマイズ性やセキュリティに優れるプライベートクラウド環境への移行にもチャレンジした。
MINDチームは全体計画の立案段階から参加し、アプリケーション、ネットワーク、設備機器まで、システム全体のリプレースを主導。社内の技術者が柔軟に連携しながら、300人を超えるメンバーが協働する大規模プロジェクトが始まった。

N・F
システム技術部 部長 システムエンジニア

(プロジェクトにおける役割:プロジェクトチーム サブリーダー)

グローバル展開するクライアントの幅広いシステム開発に精通し、基幹情報システムの災害対策プロジェクトに一貫して携わってきたエキスパート。エンジニア育成への関心も高く、社内教育体制の整備などMINDの若手が常に新しい技術を吸収できる環境づくりに注力。システムを使用しない年末年始や休日に作業を割り当てる業界慣行の見直しなど、社員が時間にゆとりを持って経験が積めるワークスタイルの定着にも取り組んでいる。
N・O
経営情報システム部 システムエンジニア

(プロジェクトにおける役割:アプリチーム リーダー)

入社以来、基幹情報システムの重要な構成要素である「人事システム」の開発・運用に携わる。今回はより広い視野で業務アプリ全体を最適化するチームのリーダーを務め、「標準的な作業モデル」を作り、若手に活用してもらう意義を再認識した。
N・J
量販システム部 システムエンジニア 

(プロジェクトにおける役割:アプリチーム サブリーダー/量販システム リーダー)

家電やものづくり工程の自動化機器など流通規模の大きい製品の営業・物流システムの基盤アプリケーション開発のスペシャリスト。今回のプロジェクトでは、技術者のエンゲージメント向上を見据え、運用テストの自動化やMINDが開発・提供するリモートワーク推進ツールの活用などにより、極力残業をせずに大規模開発を推進する手法を模索した。
M・T
システム技術部 システムエンジニア

(プロジェクトにおける役割:サービス設計チーム サブリーダー)

入社以来、当該クライアントの多様な情報システムのインフラ構築・運用に携わる。今回のプロジェクトでは、自分たちのチームが構築する基盤の上ですべての業務アプリが問題なく動くよう、部門や企業を超えて人と人が率直に話し合うことの大切さを学んだ。
T・F
クラウドソリューション部 システムエンジニア

(プロジェクトにおける役割:サービス設計チーム リーダー/基盤構築担当)

クライアントの情報システムにおけるインフラ全体の構築を担当した。今回はサービス設計チームのリーダーに抜擢され、クライアントの情報システム部門および社内各チームと丁寧に情報交換を重ねてプライベートクラウド環境の構築に取り組んだ。
EPISODE 01
リリース日の一斉稼働に向けて、
システム更新プロジェクトが動き出す。

基幹情報システムとは、企業活動の根幹となるヒト・モノ・カネに関わる業務を支えるシステムのこと。営業や販売などのマーケティング業務から、生産・品質管理に代表されるものづくり、人事や経理などの業務では人材や利益といった重要な企業リソースを扱う。
クライアントは幅広い領域でグローバルに事業を展開しているため、基幹情報システムを日々活用するユーザー数も膨大になる。もし大規模災害が発生してシステムがダウンすれば、ビジネスに与える影響は計り知れない。

災害発生時にも問題なく事業が継続できるよう、MINDはクライアントと密に連携して基幹情報システムの災害対策環境を段階的に強化してきた。今回のプロジェクトはその集大成的な位置付けで、さまざまな業務アプリケーション、それを支えるシステム基盤をバージョンアップし、データセンターの設備機器なども更新。システム環境のプライベートクラウド化にも取り組むこととなった。

プロジェクト全体のサブリーダーを務めたN・Fは、当時を振り返ってこう語る。「基幹情報システムを停止できるのは年末年始などの時期に限られます。新システムの稼働日を導き出し、合計100を超える業務システムが一つの不具合もなく一斉に新環境に移行できるよう、大規模プロジェクトが動き始めました。」

EPISODE 02
全社横断でプロジェクトチームを作り、
あらゆる作業工程を可視化せよ。

情報システムはアプリケーションだけで動くものではなく、アプリの実行基盤としてのOSやミドルウェアなどのシステム基盤が必要だ。さらには、サーバやストレージなどのハードウェアがデータセンターで安定稼働するには、セキュリティを担保した保守運用サービスが欠かせない。そしてすべてのシステムはネットワーク環境での利用が前提となっている。

前出のサブリーダー、N・Fは言う。「MINDには、アプリケーション開発、システム基盤およびネットワーク構築、ハードウェアの導入、その後のシステム管理運用を担う組織があり、情報システムを支えるすべての技術部門が社内に揃っています。今回も、社内各部門を横断して適材適所で人材を集め、プロジェクトチームを編成。頻度の高いミーティングを重ね、浮上する課題に対してリアルタイムで知恵を出し合って解決を図ったことが良い結果につながったと思います。」

また、大規模開発であるだけに「作業内容の見える化」を大切にし、部門ごとの作業工程を分解して可視化するWBS(Work Breakdown Structure)を緻密に作成した。稼働日に向けてやるべき作業をことごとく可視化し、チーム内はもちろんクライアントの情報システム部門と共有。長期にわたるプロジェクトの進捗をきめ細かく管理できるようになった。

「入社以来、作業の見える化については鍛えられているんですよ。」と語るのは、アプリチームでリーダーを務めたN・Oだ。「MINDの社員であれば、誰もが自然にできるようになっています。今回もクライアントから『分かりやすいね』と評価をいただきましたし、必要に応じて作業内容の軌道修正もしやすくなりました。」

EPISODE 03
カバーする技術領域が幅広いMINDだから、
ベストな手法を主体的に提案できる。

大規模なプロジェクトを計画通りに成功に導くのは簡単なことではない。しかし、その経験から学ぶものは大きく、MINDは一人ひとりの技術者やチームが実践を通してスキルを高め、成長できる機会に恵まれているといえる。
「昨今、サイバー攻撃の手法が高度化・巧妙化していることから、セキュリティ対策は注力ポイントの一つでした。」サービス設計チームで今回初めてリーダーを務めたT・Fは、システム基盤構築における工夫について次のように話す。「悪意あるマルウェアなどの攻撃に対する防御・検知だけでなく、万一システムが感染してしまった場合に備え、バックアップシステムから短期間に復旧させるシステムを構築しました。」

幅広い技術領域をカバーするMINDだからこそ、大規模プロジェクトを推進する過程で発生するさまざまな課題に速やかに対応できる。最適な解決策を自分たちで考え、提案できる積極的なスタンスも強みとなっている。
今回、システム基盤の構築において、これまでは手作業による細かい設定が必要だったサーバOSの構築を自動化。作業の効率化とヒューマンエラーの撲滅を実現した。インフラ構築だけでなく、アプリチームでも多種多様な業務システムの運用テストの自動化を推進。こうしたMINDチームの主体的な取り組みは、プロジェクトにおける開発業務の効率化とコストの削減という成果につながっている。

EPISODE 04
プロジェクトを通じて新しい技術を使いこなし、
プロフェッショナルを目指そう。

「MINDには、新たな課題が浮上する度に専門領域を超えて技術者が集まり、迅速に解決を図ろうとするチームワークが根付いています。」と笑顔で話すのは、アプリチームのサブリーダー、N・Jである。「今回のプロジェクトでも、大小さまざまな課題と向き合いましたが、いずれもMINDらしい部門を超えた協力体制のおかげで乗り越えることができました。」

サービス設計チームのサブリーダー、M・Tは、新しい技術に触れる機会が多い環境がシンプルに嬉しいと語る。「社内では、AIに関する研究や、このプロジェクトの次期テーマの一つであるパブリッククラウドの研究なども進めています。デジタル化の流れや新しい技術を積極的に採り入れる前向きな企業姿勢がありますね。」
しかも、プロジェクトを通じてそのような新しい技術をチームで深く検討し、自分たちの手でシステムに導入できる。こうした経験を通じて、それぞれの領域でプロフェッショナルとして成長できるところもMINDならではの魅力である。

2022年、巨大プロジェクトは無事完了した。とはいえ、膨大な数におよぶ個々の業務システムの品質を追求する過程では、チームメンバーは何度となく困難な状況と向き合うこととなった。その都度、部門を横断した協力・連携により、課題を乗り越えてきたのである。現在、基幹情報システムの災害対策環境の高度化はすでに次のフェーズを迎え、さまざまな新たな技術の検討がスタートしている。今後も継続して、MINDチームは幅広い技術領域の知見を臨機応変に融合し、世界中のシステムユーザーが事業を通じて価値を生み出せる環境を支え続けていく。

*パブリッククラウド:自社独自のシステム環境を構築するのではなく、クラウドサービス事業者が提供するハードウェアやシステム基盤、アプリケーションを複数の企業で共同利用する環境のこと。システムの運用や改善に関わる社内の業務負荷やコストを大幅に削減できるメリットがある。

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