ITインフラコンサルティングサービス

ITインフラのライフサイクル全体をサポートする「ITインフラコンサルティングサービス」に3つのオプションサービスを追加

三菱電機デジタルイノベーション株式会社は、最適なITインフラ整備をサポートする「ITインフラコンサルティングサービス」を提供しています。2025年7月より、「ゼロトラスト検討コンサル」「ユーザサポート業務最適化支援」「ネットワークアセスメント」の3つのオプションサービスをリリース。豊富なノウハウと様々な実績を活かし、お客様の個別課題の解決に貢献します。

三菱電機デジタルイノベーション株式会社
第二ビジネスユニット
クラウドプラットフォーム事業
ITインフラソリューション部
担当部長
山下 隆 氏

三菱電機デジタルイノベーション株式会社
第二ビジネスユニット
クラウドプラットフォーム事業
ITインフラソリューション部
コンサルティンググループマネージャー
緑 理一郎 氏

三菱電機デジタルイノベーション株式会社
第二ビジネスユニット
クラウドプラットフォーム事業
ITインフラソリューション部
コンサルティンググループ エキスパート
森田 聡 氏

三菱電機デジタルイノベーション株式会社
第二ビジネスユニット
クラウドプラットフォーム事業
ITインフラソリューション部
パートナーグループ エキスパート
金井 洋文 氏

リソース不足に悩むIT部門に第三者目線で最適なITインフラを提案

コロナ禍をきっかけにワークスタイルが大きく変化し、企業のITインフラも変化に柔軟に対応することが求められています。その一方で、IT部門は日々のITインフラの整備・運用やセキュリティー対策に追われ、経営ビジョンに合わせたIT企画の構想や、ITインフラの整備計画の策定まで手が回らないという課題を抱えています。
こうした課題を解決するべく、三菱電機デジタルイノベーションは数年前より「ITインフラコンサルティングサービス」を展開しています。その背景をITインフラソリューション部 コンサルティンググループマネージャーの緑理一郎氏は次のように説明します。
「大企業から中堅・中小企業まで、IT部門が抱えている課題は一律ではないものの、共通した課題はリソース不足があります。そこで私たちは、第三者の視点からお客様からの様々な要望に対して最適なITインフラを整備するための施策を提案します」

三菱電機グループへの支援実績を活かしITインフラのライフサイクル全体をサポート

本サービスは、長年にわたり多岐にわたる企業のITインフラの計画策定から構築・運用を支援してきた三菱電機デジタルイノベーションのノウハウを体系化したものです。特に、ITインフラの計画、構築から運用・改善に至るまで、ライフサイクル全体をサポートできることが大きな特徴です。ITインフラソリューション部 担当部長の山下隆氏は次のように語ります。
「ITインフラは設計・構築で終わりではありません。クラウドシフト、テレワーク、データ利活用などによりデータへのアクセス環境やデータの保管場所も多様化しており、こうした変化に対応するためには、ITインフラ自体の再編やセキュリティー強化を図る必要があります。私たちはITライフサイクル全体を俯瞰しながら計画して構築し、運用の結果をフィードバックしながら改善の支援を行います」

お客様ニーズの拡大に応える3つのオプションサービス

進化を続けるITインフラコンサルティングサービスでは、新たに「ゼロトラスト検討コンサル」「ユーザサポート業務最適化支援」「ネットワークアセスメント」をオプションとして追加しました。

(1)「ゼロトラスト検討コンサル」

ゼロトラスト検討コンサルは、ゼロトラスト未導入のお客様に対して現状のセキュリティー状態を可視化し、メリットと施策の優先順位を整理したうえで導入計画の作成を支援するサービスです。このサービスの狙いは導入へ向けたステップを整理し、ゼロトラスト導入に対するハードルを下げることにあります。
「近年は取引先を狙ったサプライチェーン攻撃も増えており、中堅・中小企業においてもセキュリティー対策は避けられません。一方、経営層の理解や協力が得られず、最初の一歩を踏み出せない企業も少なくありません。そこで、豊富な実績がある私たちが第三者の視点で導入効果を検証します」(山下氏)
具体的には現状整理、セキュリティー課題・リスクの見える化、施策立案と優先順位策定の3ステップで実施。現状のITインフラ環境に関するアンケートとヒアリングを行い、課題と施策、課題の優先度を考慮しロードマップをまとめてご提案します。
このサービスは三菱電機グループをはじめとする大規模ゼロトラストセキュリティーの構築・運用を通して得た知見がベースとなっており、コンサル後の導入から運用保守までの支援も可能です。

(2)「ユーザサポート業務最適化支援」

ユーザサポート業務における戦略・施策・計画の立案、要件定義といった上流工程に対応するサービスです。業務のデジタル化やテレワークの定着により、IT部門は問い合わせ対応が増え、コア業務に専念できない状況に陥っています。また、人員不足でユーザサポート業務のサービスレベル向上や満足度向上に手が付けられない企業も多く、業務の属人化も進んでいます。
そこで本サービスではユーザサポート業務の知見・ノウハウ・改善事例の実績をもとに、サービスレベル向上や属人化解消を実現するための支援を行います。ITインフラソリューション部 コンサルティンググループ エキスパートの森田聡氏は次のように語ります。
「ユーザサポート業務の改善にとどまらず、ヘルプデスクにおける人員配置やコストの最適化、AIやチャットボットなどのITツールを活用した業務の効率化など、企業のIT部門の悩みは多岐にわたります。そこで、三菱電機グループをはじめとする毎月3,000件以上のユーザサポート業務で対応してきた私たちが、実績とその知見を活かし、現場に寄り添った提案を実施します」
具体的には準備、現状把握・課題分析、構想策定、要件・仕様定義の4ステップで実施。最終的には各ステップで検討した内容を整理してまとめた業務仕様書を作成します。

(3)「ネットワークアセスメント」

ネットワークアセスメントサービスは、お客様のネットワーク環境やその問題点を調査し、原因箇所を可視化したうえで最適なネットワーク環境を実現する改善策を提案するサービスです。製造現場でIoT化が進む中、複雑な環境下でセキュリティーを考慮したネットワーク構成への変更や、必要な個所でITが活用できるようインフラを整備するためのサービスとして提供したのが始まりですが、現在は多様な業種・業態に対応しています。ITインフラソリューション部 パートナーグループ エキスパートの金井洋文氏は次のように語ります。
「企業内のネットワークでは、つながりにくい、遅い、途切れるといった悩みを抱える企業が増えています。情報システム部門にとっても原因究明に時間がかかる、ネットワーク構成が複雑で管理が煩雑といった課題は尽きません。そこで、本サービスではネットワークの構成、通信量やレスポンス、無線LANの電波強度や到達範囲、干渉の有無などを調査したうえで、分析・評価の結果を改善策とあわせて提案しています」

イメージ図
ITインフラコンサルティングの領域と三菱電機デジタルイノベーションがインフラサービスで対応する領域

アプリやミドルウェア領域にも拡大しお客様の幅広い要望に対応

オプションサービスの提供を開始して以来、すでにいくつかの問い合わせが寄せられています。今後もお客様への認知拡大を図りながら、様々な課題を解決するサービスを企画し、提供していく予定です。
「当社は三菱電機グループのIT部門統合によって誕生しました。そのシナジーと、外部パートナーとの連携を活かし、ITインフラのみならずアプリケーションやミドルウェア領域まで対応範囲を拡大し、幅広い要望に応えてまいります」(緑氏)

MELTOPIA NO.272掲載(2025年9月)