それまでは ただの寺なり 泉岳寺
2021年2月26日
執筆:営業本部長 山口 卓
大江戸で 知らぬ人無し 泉岳寺
JR田町駅と品川駅の中間あたり、国道15号線(第一京浜)を少し奥に入った高輪に赤穂浪士討ち入りで有名な泉岳寺が有ります。
「それまでは ただの寺なり 泉岳寺」。江戸古川柳に歌われていますが、赤穂浪士吉良邸討入りまでは、江戸市中に沢山ある寺の一つぐらいだったそうです。
ところが一日にして江戸で一番の寺へと知名度ジャンプアップ。
浪士は義士へと改名し、忠臣蔵は歌舞伎の定番へ。
今、泉岳寺には浅野内匠頭、赤穂義士のお墓が一区画設けられ、「義」に満たされた泉岳寺は、大正11年から国指定史跡となっています。
「大江戸で 知らぬ人無し 泉岳寺」
いつまでも あると思うな カネと人気
一方、田町駅の海側は芝浦地区。芝浦は運河の多い埋立地ですが、平成バブル時代、倉庫街に現れた伝説のディスコ、ジュリアナ東京が「お立ち台」で大フィーバーし、一躍全国的に知名度ジャンプアップ。
しかしジュリアナはあまりの過熱に、度々当局のご指導を受け話題性減。客足遠のき、哀れわずか3年の命。
こちらは泉岳寺の「義」に対して「色・欲」ですかね。
知名度アップしてもその後は・・・。
「いつまでも あると思うな 金と人気」
花は桜木、人は武士。色・欲・煩悩入り乱れ。
ところがちょっとお待ちを。
そう単純でないのがこの俗世。泉岳寺の後日談ですが、義士の討ち入り後、当時の泉岳寺住職は義士の所持品を売払って大儲け。でも、これを知った世間が黙っていない。
慌ててこれらの品を買戻しに走ったそうです。
「花は桜木、人は武士。色・よく・煩悩入り乱れ」
なかなか田町・品川界隈の歴史も奥深いものですなあ。
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