株式会社日本ケアサプライ様

「ネットワーク構築・運用サービス」
「MINDデータセンター」導入事例

福祉用具レンタル卸サービスの全国展開を支えるネットワーク

日本各地の福祉用具貸与事業者に、福祉用具のレンタル卸サービスを提供する日本ケアサプライは、全国の営業拠点を結ぶ基幹ネットワークをMINDのサービスによって刷新しました。光ファイバーによって高速化、安定化したネットワークで、各営業拠点のシンクライアントとMINDデータセンタに置かれた基幹システムを直結しています。

株式会社日本ケアサプライ

背景

全国79ヶ所の営業・サービス拠点において、地域密着型のビジネスを展開

  1. 高齢社会に貢献するレンタル卸ビジネス

    日本ケアサプライは、2000年4月の介護保険制度開始に先立ち、1998年に設立されました。介護保険制度の対象となる電動ベッド、車いすなどの福祉用具を、地域の福祉用具貸与事業者にレンタルする「福祉用具サプライ事業」を中心に、日本の高齢者福祉を支えています。高齢者人口がさらに増加しつつある今、福祉用具のレンタル卸というユーザの目に触れない分野で、高齢社会への貢献をめざす同社の役割はますます重要なものとなっています。

  2. 地域密着型のビジネスを全国で展開

    レンタルされる商品の中には大型のものも少なくないため、日本ケアサプライでは、各地の福祉用具貸与事業者の近くに、レンタル商品の倉庫を併設した営業・サービス拠点を展開し、きめ細かなサポートを提供しています。その拠点数は日本全国79ヶ所(2012年7月現在)。地域密着型のビジネスによって、全国の高齢者を支えています。

  3. 全拠点のビジネスを単一の基幹システムで管理

    全国に広がるビジネスをいかに効率良く管理するか。日本ケアサプライでは、すべての拠点が単一の基幹システムを利用することで、管理の効率化を実現しています。各拠点の状況を一元的に把握できるうえ、商品貸し出し状況に応じて拠点間で足りない商品を移送するなど、きめ細かなオペレーションも可能になっています。

課題と提案

<お客様の課題>「安くて」「早くて」「いい」ネットワークシステム

  1. ネットワークのコスト削減

    地域密着型のビジネスを展開するにあたって、本社と各営業拠点を結ぶネットワークは重要なインフラです。しかし、拠点が増え続ける中で、ネットワークの月額コストをいかに削減するかが、大きな課題になっていました。また、拠点の新設や移設への柔軟な対応も求められていました。

  2. ネットワークの品質向上

    各地の営業拠点の多くは、広い倉庫スペースを確保するために市街地から離れたところに位置しています。電話局からの距離も長いため、従来のADSL回線では、想定された回線速度が得られず、基幹システムの利用に支障をきたすケースが少なからずありました。安定した業務環境のために、ネットワーク品質の向上が急務でした。

  3. クライアント環境の刷新

    従来、各営業拠点ではPCが使われていましたが、ヘルスケア業界に求められる高度なセキュリティを確保するために、これらに代わってシンクライアントの導入が検討されていました。また、シンクライアント化によって、温度変化の激しい倉庫環境におけるPC故障率の低下や管理負荷の軽減といった効果も期待されていました。

<MINDの提案>日本ケアサプライの厳しい要求に真摯に応えたMIND

  1. 光ファイバー網による高速・高品質なネットワーク

    キャリアの光ファイバー網を利用しながら、その回線速度、品質を最大限に引き出すMINDならではのノウハウをアピール。シンクライアントによる安定した業務を支える高速・高品質なネットワーク環境を提案しました。

  2. 高信頼の運用サポート

    業務基盤に求められる、高可用性を提案。システムの状態は、MINDの統合監視センタが常時監視し、万一異常が発生した場合は、スピーディーに対応します。MINDの高信頼の運用サポート体制が高く評価されました。

  3. リーズナブルなネットワークコスト

    より高速・高品質な基幹ネットワークをより低いコスト(旧来費用より約30%のランニングコスト削減)で実現する、優れたコストパフォーマンスが評価のポイントとなりました。

  4. 実践的なネットワーク移行プロセス

    MINDは、新旧ネットワークシステムの移行プロセスも提案しました。新旧ネットワークを同時稼動させながら、各拠点の接続先を順次切り替えていくこのプランによって、ネットワークの停止時間やそれに伴うリスクを最小化することが可能になりました。ネットワーク移行のプロセスまで踏み込んで提案したベンダーはMINDだけでした。

<お客様の選択>
ネットワークシステム構築・運用のパートナーにMINDを選択

2010年、MINDがネットワークシステム構築・運用のパートナーとして選ばれました。

システム概要

全国の営業・サービス拠点を結ぶネットワークシステム

スムーズな導入作業
拠点数が多いため、2011年1月から段階的に移行作業がスタート。各拠点を順次、新基幹ネットワークに移行する計画でありましたが、3月11日の東日本大震災に伴い一時的に計画が中断。その後、西日本地域を優先的に移行するなど両社で臨機応変に対応して、7月までに光ファイバー回線へ切替が完了しました。
MINDデータセンタ
基幹システムの業務アプリケーションは、MINDのデータセンター内に設置されたサーバ上で稼動しています。また、シンクライアントサーバーも同じデータセンター内に置かれ、全国のシンクライアントを一括管理しています。
各拠点システム
全国のPCはすべてシンクライアントに置き換えられ、MINDデータセンター内の基幹システムと接続しています。アプリケーションもデータも手元に置かない仕組みによって、セキュリティの向上、管理負荷の軽減を実現するとともに、万一の災害時の事業継続にもつながっています。
震災後の電力状況に対応
震災後の電力状況の中で、シンクライアントシステムが予想以上のメリットを提供しています。MINDのデータセンターにあるシンクライアントサーバーから各拠点のシンクライアントの電力消費を抑えることで、高い節電効果を生んでいます。また、すべてのデータがつねにMINDのデータセンター側にあるので、計画停電のような時でも作業内容を失うことがなくなりました。

お客様の声

今後も私たちのビジネス要件にあった提案を期待しています。

情報通信システム部
システムグループリーダー
渡辺 実氏

情報通信システム部の皆さん

事業継続を支える高信頼の業務基盤
日本ケアサプライにとっては、基幹システムもシンクライアントサーバーも置いているMINDのデータセンターそのものが、ITシステムの心臓部です。当初MINDにこのデータセンタの利用をすすめられたときは、最新の免震機構や非常用発電装置、高度なセキュリティシステムなどの設備が大げさすぎるような気がしたのですが、東日本大震災があってからは、これくらい信頼が置けるデータセンターにしていて本当に良かったなと思っています。今後は、事業の継続性についてさらに真剣に考えていきたいですね。例えば、社員が出社できない場合の在宅勤務を可能にするリモートアクセスシステムとか、基幹システムのバックアップシステムなどを検討したいと思っています。
「提案」が結ぶパートナーシップ
MINDとは創業以来のお付き合いです。一時期私たちのニーズに応える提案をいただけなかったりして、他のベンダーからの提案を受けたりもしたのですが、最終的には私たちのビジネス要件にあった「安くて」「早くて」「いい」ネットワークシステムを提案してくれたのはMINDでした。今後ともMINDには、いろいろ提案してほしいですね。その提案によって、私たちも今後の戦略を考えることができるのです。災害対策のバックアップシステムからネットワーク監視・品質向上まで、今後も一緒に力を合わせながらやっていきたいと思っています。
株式会社日本ケアサプライ

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