株式会社池の平ホテル&リゾーツ様

ネットワーク構築・運用サービス導入事例

ネットからの誘客を効果的に促進!老舗リゾートホテルの情報インフラを支えるITベンダーとは

長野県の白樺湖を中心に、ホテル、温泉施設、遊園地、スキー場、ドライブインなどを展開する池の平ホテル。

戦後の創業から60年あまりの歴史を有するこの老舗リゾートホテルは、ファミリー層をメインに高い人気を誇るとともに、シニア層の旅行やスキー旅行、教育旅行などでの利用も盛んだ。さらに昨今では、アジア圏を中心に海外からの利用者も増えており、その割合は全体の5%を占めているという。

TVのCMをはじめとする各種広告や口コミなどで抜群の知名度を有する同社だが、昨今ではWebサイトを訪れた宿泊客からの申し込みが急激に増えてきており、そうしたネットからの誘客をいかに効果的に促進するかが課題となっていた。

株式会社池の平ホテル&リゾーツ様

白樺リゾート 池の平ホテルグループ
株式会社池の平ホテル&リゾーツ
代表取締役 社長
矢島義拡 氏

導入背景

中長期的な視点で経営課題の解決をサポート!

代表取締役社長の矢島義拡氏は、「お客様に来ていただく前に、Webサイト等でどれだけホテルや周囲の様子をイメージしていただけるかが、当社に限らず観光業全体で大きなテーマとなっています。従来より当社のWebサイトでは、ロケーションや季節の花々の様子、スキー場の状況などをお伝えしておりましたが、お客様が要望するクオリティはそれよりさらに高いものとなっていました。三菱電機インフォメーションネットワーク(MIND)の担当者には、これまで何度も来てもらっています。打ち合わせを重ねていく中で、当社の経営課題を理解して頂き、様々なソリューション提案をしてくれました。そのなかの1つが、高画質ライブカメラの導入だったのです」と語る。

ライブカメラを設置するにあたってはいくつか克服すべき課題があったが、なかでも焦点となったのが、標高1,400mを超え、冬期はマイナス20度にもなる過酷な気象条件の中で、いかにカメラを安定して稼働させ続けるかであった。そこで、MINDは導入前に現地調査を徹底して行い、設置環境についての提案を繰り返した。MINDのライブカメラソリューションは、これ以上厳しい環境での導入実績があったため、そうした経験を踏まえてのアドバイスも行ったのである。

こうして2012年7月、池の平ホテルのWebサイトでは、周囲の様子をリアルタイムに、そして鮮明に見ることができるようになった。訪問者は自分でカメラを一定の範囲内で動かせるほか、季節に合わせてカメラが映し出すポイントも変えるなど、より地域の魅力を伝えられるような工夫が凝らされている。

「検証の段階からアフターフォローまで、MINDには親身になって支援してもらえているので、ライブカメラはこれまで問題なく稼働しています。Webサイトで目にすることのできる様々な情報の中でも、映像はとりわけインパクトが強いです。ライブカメラ設置後、当社Webサイトは訪問者の滞留時間が伸び、離脱率も減少させることができました。私は、当社のホテルやリゾート施設のお客様はもちろんのこと、白樺湖という観光エリア全体の魅力をお伝えしたいと思っております。そのためにも、ライブカメラが映し出す四季折々の景色の鮮明な映像は大いに役立っていると確信しております」(矢島氏)

取材時ライブカメラ画像(2013/10/29)

導入効果

将来を見据えた情報インフラとして館内カメラを整備

“外向け”のライブカメラと合わせて、“内部向け”の映像系ソリューションとして池の平ホテルが導入したのが、利用客の状況確認・安全管理や防犯のための館内カメラシステムである。館内カメラシステムを同社が導入したのには、大きく2つの理由があった。

まず1つ目は、管理の効率化だ。宿泊業は労働集約型産業であり、いかに宿泊客と接するスタッフを増やして稼働状況の最適化を図るかがサービス品質に直結する。広大な敷地を有する池の平ホテルの場合、いかに遠隔ポイントまで一元的に管理できるかが課題だったのである。

そして2つ目が宿泊客の安全と安心の確保である。やはり敷地の広さから、池の平ホテルでは、ひとたび迷子が出ると探し出すまでに時間がかかることがあったのだ。そこで、探すべき範囲を少しでも狭めることで、利用客の安全と安心を確保したいという狙いがあったのである。

MINDのサポートを受けて池の平ホテルが導入した館内カメラシステムは、メガピクセル(SXVGA)の鮮明なデジタル映像をサポートし、撮影した映像を録画できるようになっている。カメラは、施設内の要所に設置されており、それぞれの映像は大型モニタ上に集約され、そこで一元的に管理できるのである。また、録画データは利用客のプライバシーを極力考慮して厳重に管理されている。

施設内の映像を一元管理

矢島氏は語る。「ライブカメラの施行前と施行後に得られた手厚いフォローが、MINDへの信頼につながり、館内カメラについても導入を依頼することになりました。私は館内カメラの導入を将来につながる情報インフラの整備だと捉えています。MINDからはその点で、1つのプロジェクトで完結するのではなく、より広いインフラ整備としての視点から提案を受けることができました」

今後の展望

ITによるビジネス支援の提案をワンストップで受けられる関係として

池の平ホテルとMINDの付き合いは、同社の電話料金請求取りまとめサービスの導入に始まる。池の平ホテルでは外線電話及び携帯電話を100回線以上有しており、部門別の管理会計や通信費の管理に効率性を欠いてしまっていたのだ。そうしたなか、MINDから各電話会社の請求を取りまとめるサービスの提案を受けて導入。これにより、経理処理の効率化を実現するとともに、管理コストの削減や経費の見える化による無駄な通話の削減にもつなげることができたのである。

最後に矢島氏は、MINDとのパートナーシップのより一層の強化を表明しつつ、今後の池の平ホテルのさらなる成長に向けた力強いメッセージを発した。

MINDの担当者には、営業担当者のみならず、それぞれの状況に応じて適任な担当の方にも同行して頂き、大変助かっています。だからこそ当社の経営課題をよく理解したうえで、中長期的な視野での包括的なソリューション提案をしてもらえるのだと思っています。こうした親密な関係を築いてワンストップで提案をしてくれるのは、当社のような地方の企業にとっては特に心強いですね。これからも、MINDにはITによるビジネス支援をサポートしてもらいながら、我々は本業である観光サービスにリソースを集中して、お客様へより良いサービスをご提供できるよう頑張っていきます」

導入サービス・製品