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ネットワークカメラシステムってどういうもの?
- #ネットワークカメラ
- #セキュリティー
2024年10月22日
ネットワークカメラシステムとは、いわゆる監視カメラのことを指します。あらゆる用途に活用されているネットワークカメラシステムは、どのような機器で構成されているのかをご紹介します。
ネットワークカメラシステムとは
ネットワークカメラシステムは、遠隔地からの監視やセキュリティー強化のために広く利用されています。
その進化は驚くべきもので、初期の単純な映像転送装置から、現在では高解像度の映像をリアルタイムでストリーミングし、さらには映像解析や人工知能を活用した機能を持つまでになりました。
この進化は、私たちの生活や働き方に大きな影響を与えています。例えば、ネットワークカメラを利用した遠隔監視システムは、物理的な距離を超えてセキュリティーを確保することを可能にしました。これにより、複数の拠点や店舗をもつ企業は施設を一元的に管理することができ、また家庭でも旅行中や外出先から自宅の様子を確認することが可能になりました。また、映像解析や人工知能の活用により、ネットワークカメラは単なる監視ツールから、ビジネスや社会の課題解決に貢献するツールへと進化しています。例えば、顔認識技術を活用した入退室管理や、人の動きを分析して混雑状況を把握するなど、多様な用途で活用されています。このように進歩が目覚ましいネットワークカメラシステムですが、このシステムは、大きく分けて3つに機器で構成されています。
① 撮影:映像を撮影するカメラ
② 表示:映像を表示するPCや表示装置・アプリケーション
③ 録画:映像を録画する録画装置(レコーダ)

ネットワークカメラの種類について
ネットワークカメラは、その形状や機能により、ボックスカメラ、ドームカメラ、全方位カメラ、PTZカメラなど、さまざまな種類に分けられます。ここでは、それぞれのカメラの特性と適用シーンについて解説します。
ボックスカメラ
ボックスカメラは、その名の通り箱型の形状をしており、一般的に監視カメラといえばこのカメラをイメージされる方が多いと思います。誰がみても監視カメラと分かりますので、見えるからこその抑止力を発揮します。
また、商業施設やお店では、訪れた人々にここは安全な場所であるとアピールすることができ、安心感や信頼感を与えます。
ドームカメラ
ドームカメラは、半球型のカバーにカメラが収められている形状をしています。このカバーにより、カメラの向きが外からは分かりにくく、一般の方に威圧感を与えずに抑止力を発揮します。ホテルのエントランスや病院の待合室等の利用者が落ち着いて待機する場所等に使用されます。
全方位カメラ
全方位カメラは、360度撮影できることが特長です。一台で広範囲を監視できるため、店舗やオフィス、駐車場などの広い空間の監視に適しています。また、映像をデワープというデジタルの処理をすることで、特定の方向にズームしたり、映像を分割して表示することも可能です。
PTZカメラ
PTZカメラは、パン(水平方向の回転)、チルト(垂直方向の回転)、ズーム(拡大・縮小)の機能を持つカメラです。リモートコントロールでカメラの向きやズームを調整できるため、広範囲を監視するだけでなく、特定の対象を詳細に追跡することも可能です。大規模な施設や公共の場所での監視に適しています。

表示装置の種類について
ネットワークカメラで撮影した映像は、表示装置で表示しライブ映像を確認したり、録画した映像を再生したりします。カメラと同じように表示装置も種類がありますので、特性と適用シーンについて解説します。
パソコン
パソコンは、ビューアソフトやブラウザでネットワークカメラの映像を表示します。
キーボードとマウスを使用して操作するため、録画映像の再生や拡大表示などの操作が可能となる一方、パソコン本体とキーボード・マウスを設置するスペースが必要となります。そのため、操作卓を設置できる事務所や管理室などが適しています。
スマートフォン・タブレット
スマートフォン・タブレットは、パソコンと同様にアプリやブラウザでネットワークカメラの映像を表示します。
持ち運びが容易ですので、警備員や監視員等が離れた場所の状況を確認することが可能です。一方で、持ち運びが容易である反面、画面が小さいため複数台のカメラ映像を同時に確認することや細かい操作には不向きとなります。
表示専用機
表示専用機は、パソコンやスマートフォンのようにアプリやブラウザを使用せず、ネットワークカメラの映像を表示する専用の機器となります。専用機であるため、一般的にはパソコンと異なり24時間稼働する前提で設計されていますので、常時監視するような防災センター等に適しています。
また、小型な製品が多いため、モニタの裏面に搭載できるスペース効率が高いものがあります。テレビのようにリモコンで操作できる製品もあり、パソコン操作に不慣れな方でも表示しているカメラを簡単に切り替えることができます。

録画装置の種類について
最後に録画装置ですが、ネットワークカメラが撮影した映像を録画し、表示装置で再生する際に録画映像を表示装置に配信します。録画装置にもいくつか種類がありますので、特製と適用シーンについて解説します。
一体型
一体型は、録画装置だけではなく、表示装置の機能も搭載したレコーダです。レコーダ本体にモニタを接続すると、ライブ映像を表示できるようになっており、マウス操作で録画映像を再生することもできます。一体型にはPoEHUBを内蔵した製品もあり、このタイプはカメラも直接接続ができます。一体型は、手軽にネットワークカメラシステムを使えるようパッケージ化されているため、主にカメラ十数台までの小規模システムに向いています。
VMS
VMSとは、Video Management Softwareの略で、ネットワークカメラの映像を録画、管理、閲覧するためのソフトウエアです。「ビデオ管理ソフトウエア」「映像監視ソフトウエア」とも言われます。VMSは、汎用サーバーにインストールして使用します。汎用サーバーを構築することが必要になるため、サーバーシステムやストレージの技術・知見が必要になります。また、高機能であるものが多く高度なセキュリティーシステムに向いています。VMSは、海外製が多くサーバーシステムの知識も必要となるため、一般のユーザーには敷居が高いものとなります。
NVR
NVRは、「Network Video Recorder」の略で、ネットワークカメラ専用の録画装置となります。可用性・拡張性・運用性に優れているため、中~大規模な監視カメラシステムを構築する際に使われることが多いです。VMSとの違いは、録画に必要なソフトウエア、ストレージを機器に内蔵しているため、ユーザーが設定すれば使用できるようになっているところです。専用の機器となりますので、安定稼働やメンテナンス性に優れているところも特長です。
まとめ
このようにネットワークカメラシステムを構成するには、様々な機器を組み合わせることになります。それぞれの機器の特性によって向き不向きがありますので、用途によって最適なものを選択することが必要となります。特に、カメラや表示装置と接続するレコーダ選びは重要です。
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