Tableauとデータ分析基盤で実現する、データドリブン経営

  • #BIツール
  • #データ分析基盤

2024年8月28日

データドリブン経営を推進するためのBI(Business Intelligence)ツールの重要性とデータ分析基盤の活用法について、Tableauを例に説明します。BIツールとデータ分析基盤との組み合わせは、高い信頼性で迅速かつ正確な意思決定を支援してくれます。これらを導入することにより、企業の競争力が向上し、持続的な成長が期待できるでしょう。
本コラムでは、株式会社クレスコ 先端技術事業部 AI & Data テクノロジー 第二部 飯村 北海氏にご執筆いただき、BIツールやダッシュボード、そしてTableauの活用方法と、データ分析基盤の重要性およびその構築方法についても触れていきます。BIの導入を検討している企業はぜひ参考にしていただき、自社のビジネスに役立てていただければと思います。

はじめに

AIのビジネス活用が進む中、BIツールを用いたデータ分析も普及してきました。BIツールを使う業務担当者は「市民データサイエンティスト」と呼ばれます。企業の成長や生き残りには、タイムリーで正確な意思決定が重要であり、BIの導入が鍵となります。
BIツールは専門知識がなくても操作でき、データドリブンな意思決定を推進します。特に、BIダッシュボードを作ることで、必要なタイミングで視覚化されたデータを手に入れることができます。例えば、基幹システムや周辺システムからデータを連携し、データウェアハウスの構築によってデータが統合されます。さらに、Tableauを使用すると、売上推移や損益計算書、キャッシュフローなどの情報を迅速かつビジュアルに把握することができるため、経営における意思決定スピードの向上が期待できます。

BIツールの重要性

企業が持つ膨大なデータは、適切に活用しなければ意味を持ちません。BIツールは、このデータを価値ある情報に変換し、組織の意思決定を支援し、競争力を高める重要な役割を果たします。これにより、企業はデータドリブンなアプローチを実現し、持続的な成長を達成することができます。
BIツールはデータの収集、整理、視覚化のプロセスを自動化し、迅速かつ正確に実行します。経営陣はリアルタイムで状況を把握し、適切な意思決定が可能となります。データの視覚化も進み、ダッシュボードによってデータの傾向を直感的に理解できるため、専門知識がない社員でもデータに基づいた判断が可能です。また、過去のデータを基に将来の傾向を予測し、ビジネス戦略を修正することが可能となります。さらに、BIツールは組織全体のコミュニケーションと協力も促進し、データに基づく共通の理解を持つことで部門間の連携が強化され、全社的な目標に向けて一致団結して行動することができます。結果として、組織の一体感が高まり、成果が向上します。
BIツールの導入は企業の競争力を高め、持続的成長の鍵となるため、その活用を進めることが重要です。

TableauによるBIダッシュボードの作成

BIダッシュボードは複数のグラフや指標を目的別にまとめたものです。自動車のダッシュボードで速度や燃料状況を確認して運転を調整するのと同じように、BIダッシュボードでも企業経営に必要なデータを確認し適切な判断を行います。売上データ、在庫状況、顧客の行動分析などが表示され、迅速かつ効果的な意思決定を支援します。これにより、企業は競争力を高め、成功へと確実な一歩を踏み出します。

広く使われているBIツールであるTableauはビジュアル分析に特化しており、多種多様なデータを取り込み、加工、分析、可視化といったデータ分析のサイクル全体をカバーしています。特にドラッグ&ドロップの操作による使いやすいユーザーインターフェースでインタラクティブにダッシュボードを作成できます。マーケティング分析、販売予測、オペレーションの最適化など、様々なビジネスシナリオに対応できます。さらに、Tableauはユーザーコミュニティやサポートも充実しており、初心者から上級者まで幅広いサポートを受けることができます。Tableauとデータ分析基盤を組み合わせることによって、エンタープライズ向けの意思決定システムを効果的に構築することができます。

データ分析基盤の重要性とまとめ

データ主導の意思決定を行うためには、データ分析基盤の構築が非常に効果的です。第一に、異なる部門やシステムから収集されたデータが統合されることで、重複や不一致が排除されます。これにより、データの一元管理が実現し、データの信頼性が向上します。その結果、BIツールを用いた分析もスムーズに進むようになります。次に、データの品質が確保される点も重要です。統合されたデータは、クリーニングやフィルタリングといったプロセスを経て正確かつ一貫性のあるデータセットとして整備されます。これにより、BIツールが出力する分析結果の信頼性が高まり、経営層や現場のスタッフが自信を持ってそのデータを元に行動することができるのです。さらに、データ分析基盤の導入はスケーラビリティにも優れています。データ量が増加しても効率的に処理できるため、企業の成長に合わせて柔軟に対応することが可能です。

BIツールのTableauやデータ分析基盤について説明してきました。これらを組み合わせることで、一元化された信頼性の高いデータで意思決定をすることができ、自社の未来を切り開く強力なサポーターとなってくれることでしょう。

  • Tableauはセールスフォース インコーポレイテッドの登録商標です。
  • クレスコは株式会社クレスコの登録商標です。

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