「カネは天下の回りモノ」。
昔から言われているのですが、なんかそんな実感が無いですねえ。
特にキャッシュレスの昨今、「サイフに札束がギッシリ」なんて事も縁遠く（まあこれは以前からですが）、
益々実感がないような。
でも、ニュースなんか見ていたら何億円とか何十億円なんてお金が知らない所で動いている。
「そうか・・、カネは天の方では回っているのだ。下の方には回らないけれども」。
そういえばITを利用した「暗号資産」と言うカネがネット上のサイトで
何百億円も流出したニュースが有ったな。
うーん、近頃のカネは天の方じゃなくって雲の上（クラウド）を回っているのだ、
雲の上の人のカネだけではなくて。
これからは、「カネは雲の上の回りモノ」と呼ばないといけないかな。
でも気を付けないとこの世界、欲をかいて投資運用に夢中になっているうちに、
雲の中で何億円のカネが消えてしまうなんて事が。文字通り「雲散霧消」で顔面蒼白に・・。
お金儲け大好きなあなた、ネットの世界こそ「安全（セキュリティー）は全てに優先する」をお忘れなく。
最新ITを使ったマネー運用では、セキュリティー対策をゆめゆめご油断無きよう
心にお留め置きをお願いします。それこそ「安全第一」の鉄則。
毎度のサイト接続では、パソコンに向かっての指差呼称で危険予知、
「セキュリティーチェックよし。ご安全に！」の心掛けかな(笑)。

インターネットは企業活動においてもその活用必須なのですが、
こちらも重要なのはやはりセキュリティーの確保ですね。
悪意あるハッカー集団からのサイバー攻撃によるコンピュータネットワークへの不正侵入、
個人情報流失、ホームページ改ざん・・、企業の存続を脅かすような大変な重大セキュリティー事故が
今でも至る所で発生しています。「こりゃあ新型コロナよりもタチが悪いよなあ」、と嘆息です。

時々筆者は、進行中の新型コロナ対策ワクチンと同様に、
サイバー犯罪攻撃に効くITワクチンが開発されないかなあ、などと思ってしまいます。
「3回システム接種（インストール）済みならウイルス（マルウェア）検出率ほぼ100％。
罹っても軽症で済みます」なんてどうでしょう？
その時こそ「見よ、日本の技術力！」とばかりに日本製ワクチンを開発して
世界中での発売を期待したいです。
製品名は「ヒッカカルナ」かな(笑)。日本のIT技術力で世界に貢献が出来たら素晴らしいなあ（願）。
さて、ITワクチン開発に期待する傍らで、現実のオフィス現場では、
最新のOS、ミドルウェアなどにアップデートされていないサーバーやパソコンが
ネットワーク接続されている事で、そこから企業、官庁ネットワークにウイルス侵入されるケースが
多く見られています。（MIND 8月号技術コラム参照（※））。
OSやミドルウェアの古いバージョンがネットワークに混在していると、
そこが不正侵入のセキュリティーホールになってしまう訳です。そんなことを気に掛けていると、
ある時、ふと洗剤に付けられている警告が目に留まりました。「混ぜるな危険！！」うん？
「そうだ、これだ！」古いバージョンPC混在と言うバージョン管理不十分な社内ネットワーク放置の結果、
有毒ガス発生ならぬシステム大炎上なんて事になったら笑い事ではありません。
ワクチン開発を期待する前に、どこかで聞いたCMの二番煎じですが
「危険の臭いは元から断たなきゃダメ！」ですよ。
これを意識して対応して行く事が何より大切なセキュリティー対策なのではないかな・・。
この言葉、我が国の身近なITセキュリティーキャッチフレーズに如何でしょう？なんて（笑）

（※）参考：MIND メールマガジン 8月号コラム
脆弱性診断結果から見るシステムのセキュリティー対策状況 | メールマガジン | MIND