あータコ焼きが止まらない!
タコ焼きで考える東西文化融合の歴史

執筆:役員室 山口 卓

えー、今回はタコ焼きの話でございます。
ちょうど一年前にお好み焼きコラムを書きましたが、案外好評で筆者は嬉しかったです。
と言う訳で「えい、タコ焼きも書くぞ!」と、同じく大阪のソウルフード、
売上高ではお好み焼きに次ぐコナモン兄弟次男坊のまんまるなタコ焼きを想いつつ、
おおよそ一年後、ここに筆を執りました。執筆にあたっては、タコ焼きの気持ちに寄り添うよう、
少々関西弁が入っておりますが、そこは今回執筆の趣旨を汲み取って頂きましてお付き合い下さい。

東京にタコ焼き屋はなかったのに…

最近東京でもタコ焼き屋さんをあちこちで見かけるようになりました。
関西生まれの筆者には、子供の頃からタコ焼きは当たり前の食べ物でした。
駅前には屋台のタコ焼き屋さんが、また、多くのご家庭にタコ焼き器が有ったものです。
一方で、筆者が東京勤務を始めた1980年代では、東京には殆どタコ焼き屋さんは無かったですね。
コナモン文化が根付いていなかったです。つまり、この40年でタコ焼きの新市場進出が行われた訳ですが、
さて、タコ焼きはどんな努力をしたのでしょう?
と言う事で、ここからタコ焼きの東京進出の考察を行います。ただ、毎度ながらこのコラムにはお笑い以上の価値はございません。この点は十分に御注意頂きますよう申上げておきます(笑)。

いざ、タコ焼き屋へ!

まずは、タコ焼き研究を行うにあたり、タコ焼き屋さんでタコ焼きの注文をやってみます。
お~っと、トッピングの種類が沢山有りますねえ。
「国民は もったいないが だましよい」なんて・・。選挙のたびにバラ色の夢を振りまく政治家の方々。
ソースと青のり、かつお節をかけたものオンリーでしたが、
令和のタコ焼きは、「えっ!こんなの具に入れるの?」と言う感じです。
ネギ、マヨネーズは当たり前、明太子、チーズ、キムチ・・。味覚の多様性ですねぇ。
う~ん、関西出身の筆者としては「タコ焼きのアイデンティティーはどこに行ったんや~」と
心の中で叫びたくなりますが。そんなことお構いなくトッピングメニュー拡大中。
ニーズに応えてタコ焼き愛好家を開拓するのは大事な事です(納得)。

関西文化と共に・・?

タコ焼きが出来上がるのを待つ間に、周りの方々の言葉を聞いていると、
若干、標準語に関西系モドキの言葉を耳にします。
まあ、タコ焼き屋さんでは、ほんの少し元祖の大阪モードが欲しいので構わないのですが
「あなた東京の方?」という感じも少し。テレビのお笑い番組影響でしょうね。
(注:この点は筆者の想像も入ってます)。
今は、昔に比べれば、東京の街中でも色々と関西文化の影響を感じ取ることが出来ます。
80年代以前は、関西弁が箱根の山を越えて東京で発せられる事に抵抗感有りましたがね。
しかしその後、関西お笑い芸人さんがテレビのゴールデンアワーを席捲し、全国的にも「関西風」に
巻き込まれたかな、と思います。特に70年代以降生まれの人たちは、知らず知らずに関西弁ワクチンを
至る所で接種されているので、その前の世代の人たちと違って、「関西弁耐性」が高そうです。

歴史的に見て、文化の進出は食の進出を伴い、日常食生活に大きな影響を与えます。
そう考えると、タコ焼きの関東・全国進出には追い風だったでしょう(注:筆者の勝手な見解です。ご注意を)。

タコ焼き海外進出なるか…?

では、海外進出(グローバル化)はどうなのでしょう?
「早速おいしいタコ焼きのグローバル展開をやりましょう~」と行きたいものです。
が、タコ焼きには思いもよらない障壁が・・。実はそれは、他ならぬ主役のタコなのです。
タコはイギリス、アメリカでは悪魔の魚。食べるのを忌諱される習慣が根強く残っています。
と言ってタコ抜きのタコ焼きでは・・。そんな誤ったタコ焼きを世界に展開されたら
タコ焼きのプライドに傷がつくかも、と危惧します。ここをどうしたものか・・。

タコ焼き普及には、まずは地道に日本文化を海外に発信してコナモンにも好感を持って頂く事でしょう。
ここはひとつ関西芸人の皆さんにニューヨークのブロードウェイで主役を張ってもらいましょうか(エッ!)。
ご本人では難しそうだから、いずれの時か、AI搭載のアバターが漫才で舞台活躍でも良いですけど。
「体を張って海外舞台を席捲しろ、関西お笑い芸人!タコ焼きの為に」なんて(笑)
それでその後は・・。ウン、タコ焼きだけに、タコが墨を吐いて悪魔をケムに巻けばいいかも・・。
なんて訳の分からん妄想していると、丁度注文のタコ焼きが焼き上がりました。
それではいただきま~す(笑)。

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