2021年末の雑感をつれづれに
~新型コロナ関連ヒット商品と二刀流文化~

執筆:役員室 山口 卓

今年はどんな一年だったか。

ある小春日和の午後、多摩川堤防を散歩しながらつれづれ考えてみた。さて今年はどんな一年だったか・・。
今年も世界中で新型コロナに始まり、新型コロナに振り回された感が強い一年。
その影響で、身近なところでは、マスク着用で女性のメイク事情が変わり、口紅・ほお紅の売行き伸び悩みとか・・。
また、飲食自粛・宴会制限付きで、男性サラリーマン用(?)二日酔い薬も売上げ不振だったらしい。
一方で同じく身近な売上好調商品と言うと、感染防止対策の行政指導が追い風でアクリルパーテーション、
家庭用では在宅勤務が追い風でデスクチェアー用座布団が売上拡大との事。
アクリル板や座布団がヒット商品とは・・。2019年以前のビフォーコロナ時代には想像出来なかったですね。
「コロナが暴れれば○○屋が儲かる」この意外な○○が逸早く読めると大儲け出来て高笑いかな。

AIよ、AIよ、AIさん、2022年の意外なヒット商品は何ですか?

さて2022年は、コロナ簡単に収まらずとは言うものの「新型コロナ沈静化すれば△△屋が儲かる・・」になるはず。
△△に投資して当てれば一儲け出来るぞ、なんて心の中で誘惑のささやきが。
でも、アフターコロナでモノの売れ筋がどうなるか・・。果たしてアフターコロナはビフォーコロナ
と同じ景色になるだろうか?残念ながら自分には、肝心なこの分析能力が欠如している・・。
そこで、「そうだ、いい考えがある! AIが現代の魔法の鏡。AIに聞いてみよう」。
「AIよ、AIよ、AIさん、アフターコロナで2022年の意外なヒット商品は何ですか?さあ、教えて下さい~」
ここはひとつ、大儲けを狙って、AIに問い掛けてみるとするかな。
問い続けているとある朝、「2022年は××関連に全財産投資! あなたは億万長者になれます」なんて、
AIが魔法の鏡ならぬディスプレー上で答えてくれる・・。「おー、やるぞ 投資は決断!」と、
一瞬早くも億万長者気分で高揚するものの・・。さー、いざとなると・・。
そのAI回答で大きな投資に踏み切るか・・。AI予想では大金持ちになれる・・。う~ん。
でも、毒リンゴを食べたら怖いし、その時救ってくれる王子様もいない・・。
欲と二人連れで迷う年末にわか投資家心理の今日この頃。
「7人の小人さん達はどう言うだろうなあ」、なんてお決まりの竜頭蛇尾。
勉強もせず楽して大儲けなんて魔法の小槌は2022年も無いですよね(笑)。

今年の流行語「二刀流」

年末、年始にかけては、日本は世界的に見て少々変わった風習の国だなと思いますね。
12月中散々クリスマスソングを聞かされた後の一週間後には大晦日ですが、
その晩、お寺の除夜の鐘を聞きながらテレビから流れて来るのは「蛍の光」。
朝、目覚めると、みんなで初詣に出かける。
そしておごそかな琴と笛・笙の音による雅楽「春の海」のBGMが流れる神社で、
日本の神様に一年の幸福・安全のお願いをしている。これは冷静に考えたら凄いですねえ。
キリスト教、仏教、神道の混成世界。宗教、文化に対する変幻自在な行動。
今年の流行語で言えば「二刀流」「多刀流」ですかね。
まあこれぐらいでないと資源小国日本民族は世界に太刀打ち出来ませんな。
それにしても日本人って子供の頃から国際感覚の「二刀流」が育まれているのでしょうね。
「二刀流」でメジャーに太刀打ちし、見事MVP獲得の大谷翔平選手も、これを聞けばきっと笑って応えてくれますよ。
(勝手な想像です)。

「蛍の光」の裏話とは

ところで、「蛍の光」について少々のウンチクを。
この曲は明治14年制定小学唱歌で、ずっと卒業式の定番アイテムでした。
年配の方は卒業式では必ず歌ったのでよくご存じでしょう。
この曲が作詞、作曲、実に見事な和洋中の縮図となっているのはお気づきですか?
歌詞の1番の出だしは、車胤、孫康という中国歴史上の人物の物語が下敷き。
貧乏で、カネが無く、夏は夜中にホタルの光を集めて明るくし、冬は窓の外に積もる雪明りで勉強と言った
苦学の功で立身出世したと言う日本人好みのお話(2番以降の歌詞は違いますが)。
この歌詞にスコットランド民謡の哀愁を帯びたリズムを融合させ、日本人感覚にして、
明治鹿鳴館時代に相応しい見事な国際融合ソングに仕上げている。
スコットランドの原曲(Auld Lang Syne)は18世紀に作られ、旧友と再会し、
思い出話をしつつ酒を酌み交わすといった歌詞だそうです。
スコットランドなのできっとウィスキー片手に盛り上がるのでしょうね。
これが海を渡った極東の国では小学校の卒業式惜別の歌に仕上がっていたとは‥。
子供の頃こんな逸話を知っていれば、卒業式で号令一下起立して、
「背筋を伸ばして蛍の光斉唱」と言う緊張感も違ったかも知れませんがね(笑)。

では「蛍の光」と共に今年のコラムは筆仕舞いです。皆様どうぞ良いお年をお迎え下さいませ。

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