暑中お見舞い申し上げます ~日本の夏の伝統風物詩へのエール~

執筆:役員室 山口 卓

夏が来た! でも・・

今年も夏が来た! 夏は太陽の季節、バカンスの季節、「山だ、海だ、海外旅行にも出かけるぞー!」のはずが、2年連続で「新型コロナ感染拡大防止のため中止です!」の海水浴場も多くて・・、
成田空港※1での海外旅行からご帰国のご家族へのテレビインタビューを見たとして、「どこへ行ったの?」/ 「楽しかった~♪」の、かわいい子供達の表情にも今年は多分素直に微笑むことは出来なさそう。
「盛夏来て バカンス消え行く 成田かな」。寂しい夏のブラックジョークかもです。

夏の風物詩「かもめ~る」※2の廃止

今年春先に、あるお知らせ記事が目に留まりました。日本郵便※3の暑中お見舞いはがき「かもめ~る」の廃止。最盛期の1993年には3億4千万枚の発売だったそうですが、昨年は1億4千万枚に。スマホなどの電子メールの普及で、近年は発行枚数低迷のところに、新型コロナによる企業の販促活動利用が大きく落込みました。
生活デジタル化に新型コロナが追い打ちを掛けた格好です。
「かもめ~る」廃止は大きな話題にならなかったですが、暑中お見舞いはがきは、100年以上の歴史を持っています。デジタルの世界と新型コロナは確実に身近な日本の伝統や風習を変える転機となり始めている。
花火大会、夏祭り、果ては町内会盆踊りまで、暑い日本の夏には風物詩が沢山有りますが、毎年当たり前と思っているような行事の多くが新型コロナで今年も次々お休みです。
このまま、もしも数年自粛・中止になると、これら風物詩もどうなることやら・・、と少し考えさせられます。

日本の伝統芸能「ライフシフト」

とは言うものの、日本の伝統も新型コロナに負けているだけではない。
夏の風物詩とは言いませんが、新型コロナを契機に、歌舞伎など日本の伝統芸能は、映像配信プラットフォーマーと提携し、ネット有料配信サービスを昨年来続々登場させています(「歌舞伎オンデマンド」など)。言ってみればデジタル化と新型コロナを「転機」とした日本古典芸能の展開、即ち「ライフシフト」ですね。
観客数制限を踏まえ、歌舞伎の演目を活かして、IT業界のサポートを活用し、新しいビジネス形態に乗り出す。デジタルを取入れた新作歌舞伎などの出し物を次々加えて、これからどう発展するのか興味津々です。
先ほどの日本の夏の風物詩もデジタル化を取り込んで「ライフシフト」するでしょうか?ゆかた姿で踊る町内盆踊りの定番曲「ドラえもん音頭」はどのように変わって行くだろう?なんて・・。

暑気払いの行方は?

感傷に浸っているうちに、サラリーマンの大好きな夏の風物詩を忘れてました。
「夏はビールがうまい。仕事の後はみんなでビールで乾杯、暑気払いだ!たまらんなあ・・。」なんてのも日本が誇る立派な夏の風物詩。これが新型コロナで2年続けて自粛・ガマンを強いられています。
でもいずれここにもシフトチェンジが有るかも。例えば・・、スマホ・タブレットを横目に、AIが選ぶ貴方にピッタリのアニメ美女/イケメン男子と、新アルコールサービスメニューで乾杯!なんて「新型暑気払いセット」が登場するかも知れませんよ。
なになに?「そんなの待たずに早く暑気払いで大勢の仲間と一緒にリアルで飲みたいわい!」。ごもっともです。
まずは皆様に早期にワクチン接種が行き渡り、新型コロナの逸早い終息となりますようお見舞い申し上げます。

※1:成田空港は成田国際空港株式会社の登録商標です。
※2:かもめ~るは日本郵便株式会社の登録商標です。
※3:日本郵便は日本郵便株式会社の登録商標です。

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