皆さん、オンライン飲み会どう思われます？
筆者が選ぶ、新型コロナが産んだ３大イベントは、「リモートワーク」、「無観客試合」、そして「オンライン飲み会」なんですが・・。とりわけオンライン飲み会出現は時代の象徴的出来事と感じます。
昭和、平成時代に誰がパソコン相手に一杯やるなどと想像したでしょう？
今を去る事30年前、パソコンが初めて会社で配られた90年代初頭には、Windowsの事を、「コンピューターの窓際族を使うのか？」なんて真顔で言ってた昭和の管理職もいたのに・・。

さて、オンライン飲み会生みの親は緊急事態宣言と言っても良いでしょう。度重なる「緊急事態宣言」と「飲み会自粛要請」と言う「行政の支援」を追い風に、この1年余りで着実に繁殖しました。
当初は、飲み会スタイルの一発屋芸人モドキかと思いきや、今や「飲み会のデジタルトランスフォーメーション（DX）」とも言える令和の革新的な飲み会スタイルを確立しつつあります。オンライン飲み会のスゴイところは、飲み会と言えば職場仲間とただ飲むだけ、「ちょいと一杯行くか！」の概念を完全に打ち破り、今まで考えつかなかった飲み方を次々産み出すその進化の早さではないでしょうか。言うなれば飲み会文化の新世代、「飲み会2.0」と定義付けられても過言ではないでしょう。
さて、ここでオンライン飲み会を少々整理してみましょう。ビフォーコロナ時代から内在化していた飲み会課題を一挙に解決している事に驚かされます。

①自分の好きな酒を自分のペースで飲める。 → 「俺の酒が飲めないのか」のアルハラ退治。
②全国ネットで、途中の参加・退出が自由。 → 複数の飲み会参加（ネットはしご）実現
③バーチャル背景やエフェクト効果 → 突然参加者がパリでのシンデレラに変身可能。
④終電・タクシー気にならず。 → ましてや駅のホームでのごろ寝心配なし。
⑤サービス料、追加料金無し → 画面サイズ変更とスクロール設定で満席お断りも無し。
⑥何と言っても割勘負けの心配なし。 → セコいあなたももう安心。
⑦小さいお子様が飛入り参加（すぐに飽きるが） → ささやかな家族サービスを実現。

など、とんでもなく沢山の嬉しい事が・・・。これから無限の進化可能性を秘めています。ただ、その一方で気を付けるべき点も有りますのでご注意を。

●調子に乗っていつまでも大声でやってると → 「いつまでもうるさい」「出ていけ！」と奥様から罵られる恐れあり。ご家庭不和のケアが必要。

さて、いつの世でも新しいものには冷たい目線が付き物。「オンライン飲み会はリアル飲み会に比べて物足りないだろう」なんて言われるオンライン飲み会未体験の皆様がいらっしゃいます。しかしそこはご心配なく。
オンライン飲み会でも飲み過ぎて次の日待つのは二日酔い。これは変わらずしっかり味わえますので、その際は従来通り頭の重たい一日を十分ご堪能下さい。