「仮想デスクトップ」がコロナ禍により注目されています!

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2021年7月28日

新型コロナウイルスの影響によりテレワークが当たり前になってきました。その中で最適なテレワーク環境を求めて仮想デスクトップの需要が拡大しています。こちらのコラムでは、仮想デスクトップの基本からおすすめしたい使い方までご紹介いたします。

コロナ禍で仮想デスクトップが注目される理由

コロナ禍が始まって以来、仮想デスクトップの需要が急増加しています。一体なぜでしょうか?
新型コロナウイルス感染症対策として在宅勤務が普及し、仮想デスクトップが安全にオフィスと同等のPC環境を実現できるからです。
今、注目される仮想デスクトップとはVDI(Virtual Desktop Infrastructure)と呼ばれるもので、物理サーバー上に仮想的なデスクトップPCを構築する手法です。この仮想デスクトップをクラウド上に構築しインターネットや広域回線を介してリモート接続するサービスがDaaS(Desktop as a Service)です。DaaSを利用すると、実際のデータ保存や計算はデータセンターに構築された仮想デスクトップで行い、リモート接続に用いるユーザー側端末には画面・音声・マウス・キーボードなどの入出力のみが転送されます。データはデータセンターから外に出ないため、セキュリティーを重視する企業が多く採用しています。また、ユーザーはいつでも、どんな端末からでも自分の仮想デスクトップにアクセスでき、作業途中で中断した状態から作業が再開できるなど生産性向上にもつながります。
こういった理由から、働く場所を選ばないテレワークを導入する企業でDaaSの採用が非常に増えています。

イメージ:仮想デスクトップ

仮想デスクトップ導入は一般企業には高い壁?

世の中ではコロナ禍によるテレワークが推進されている背景もあり、仮想デスクトップ導入の検討を始めると様々な疑問が浮かび上がってくると思います。実際に自社環境に仮想デスクトップを導入するといっても設備投資には一体いくらかかるの?導入期間はどれくらい必要?構築・運用ができるかな?といったような不安を抱える企業は少なくありません。
前述の仮想デスクトップにおいては、導入タイプには大きく、「オンプレミス型」と「クラウド型」があります。コロナ禍前の主流であったオンプレミス型での仮想デスクトップ導入を行うケースでは、一般企業ではなかなか導入しづらいと感じているのではないでしょうか?

オンプレミス型とクラウド型?

オンプレミス型で仮想デスクトップを準備するには以下のような課題があります。

目的1: サーバーやストレージといったハードウェアに多額の初期投資がかかる。

目的2: ハードウェアの調達から設計、構築にかかるリードタイムが長い。

目的3: 仮想デスクトップの運用は複雑で、専門知識が必要となる。

一方で、クラウド型の仮想デスクトップは、データセンターに用意された仮想デスクトップをサブスクリプションで利用することができ、"高嶺の花"だった仮想デスクトップも手軽に利用できるようになります。

クラウド型のサービスを利用することで、以下のような効果が期待できます。

効果1: 数十台程度からのスモールスタートが可能で、初期投資を抑えられる

効果2: オンプレミス型に比べて短期間で利用できる。

効果3: 運用はサービス事業者におまかせ。

コロナ禍でテレワーク対応を急遽迫られて、仮想デスクトップの導入を見送っていたIT担当者の皆様もクラウド型で利用を検討されてはいかがでしょうか。

CAD設計やデザイン業務もテレワークが可能!

いま現在、様々な業態でCAD設計やデザイン業務に、高度なグラフィック処理ができるワークステーションが利用されています。コロナ禍によりテレワークが普及する現在、職場のワークステーションを自宅に持ち帰れず、テレワークできていない設計やデザイン業務のご担当者もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、おすすめしたいのが、仮想GPU※1を搭載した仮想デスクトップの利用です。最近では、ワークステーションにも搭載されているGPUを仮想化する技術が進化しています。仮想GPUを仮想デスクトップにアタッチすることで、従来の仮想デスクトップが苦手としていた、高速なグラフィック処理が可能になりました。尚、ユーザー側端末は前述の仮想デスクトップと同様で画面・音声・マウス・キーボードなどの入出力のみが転送されるだけなので特別なスペックを必要としません。
今までテレワーク化が難しかったCAD設計やデザイン業務の新たな形態として、日本を代表する大手電機メーカーや自動車メーカーでも採用が進んでいる今注目のソリューションです。

  • GPU:Graphics Processing Unit、グラフィック処理に特化した専用のチップ

イメージ:加増デスクトップ

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