デジタルトランスフォーメーション（DX）推進のためのデータ活用のポイントとは！？
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2021年5月26日
感染症や自然災害など予測不可能な環境変化に伴い、ビジネスマーケットも大きく変化しています。目まぐるしい変化の中において顧客のニーズに応え続けるためには、日々集まる膨大な量の情報を「適切かつ迅速に」分析・予測して、柔軟に対応していくことが求められます。
しかし、情報（データ）が点在していて分析の障害になり、情報（データ）の活用シーンに思案するケースも見受けられます。ここでは、ビジネスのデジタル変革・DX推進に向けた効果的なデータの統合方法と効果的な活用方法についてご説明します。
なぜDXが進まないのか？
2025年の崖に備え、企業では社内ITシステムの見直しが加速しています。
現状のITシステムは老朽化、肥大化・複雑化、ブラックボックス化などのリスクが顕在化しており、これらリスクによる2025年以降の経済的損失額は毎年約12兆円と言われています。
現状のITシステムの課題として、以下の3点が挙げられます。
- 課題１
- データソース（ERP、パッケージ）が多数混在しており、データ、システムの可視性が欠如している。（内部統制対応）
→ どこに（場所）、どのような（内容）データがあり、どのように加工され、活用されているか把握できない。
- 課題２
- 要求に応じて都度、開発・運用が行われた結果、ITコストが増大している
- 課題３
- オンプレミス環境からクラウド環境への移行が困難となっている。（システム柔軟性の欠如）
ITシステムが抱える課題を解決し、企業がDXを推進していく鍵として、各システム間のデータ連携、マスタ統合を実現させるデータ統合・連携基盤は大きな役割を担っています。
データ統合・連携基盤の整備の進め方は？
現状のITシステムが抱える課題を解決する方法としてデータ統合・連携基盤を整備していく方法があります。
データ統合・連携の整備を進めていく中で陥りやすいのはツール導入ありきで進めることです。
データ統合・連携の整備は企業の状況に合わせてスモールスタートで構築していく事が望ましいと考えています。
データ統合・連携基盤を整備していく目的を以下に挙げます。
- 目的１: データガバナンスの確保
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- データの流れを可視化し、データの正当性、透明性の確保を実現したい。
- 目的２: マスタデータの統合、品質向上
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- 社内に散在しているマスタデータをデータHUBで統合し、一元管理をしたい。
- 目的３: 各システム間の連携方法の簡素化
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- 業務システム間の連携をデータHUBによるハブ＆スポーク型形式で疎結合化して集中管理をしたい。
- 増大した保守・運用コストを削減したい。
- 各システム間の個別開発したインターフェースを削減し、システムの拡張性を高くしたい。
データ統合・連携基盤整備の効果！
「データセントリックソリューション」によるデータ統合・連携基盤整備によって以下のような効果が得られます。
- 効果１: データカバナンスの強化
- データHUBでは連携したデータの流れの可視化とメタデータ管理が可能となり、データ品質の向上とデータガバナンス強化を実現することが出来ます。
- 効果２: マスタデータのメンテナンス性の向上
- 散在したマスタデータを一元管理し、データのクレンジング・マッチングを行うことで、常に高品質なマスタデータの用意が可能となり、メンテナンス性の向上が図れます。
- 効果３: データ連携実現コストの削減
- システム間連携を疎結合化することでデータの送信元、受信元の追加、また外部環境の変化に柔軟に対応が出来ます。また、システム連携におけるインターフェースを削減できるため、新事業立上げ時のシステムの構築及び追加が基盤整備以前に比べて短期間で行うことが出来ます。
データ統合・連携基盤の整備は社内に散在しているデータを統合、整備しデータ資産の有効活用を可能とします。データ有効活用することがこれからのデジタルトランスフォーメーション（DX）推進に大きな影響を与えていくと期待されます。
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